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つくしだより つくしだよりは定期的につくし学園でのさまざまなイベントや情報をまとめたものです。


  第151号 つくしだよりより

ありがとうございました。これからもよろしく


                                   伊豆つくし学園 園長 渡邊 芳男

○はじめに

昭和485月に開園した伊豆つくし学園は、本年331日をもって一部事務組合の経営から、社会福祉法人での経営に変ることになりました。これまで34年間に渡り、地域の人々のご支援、ご協力をたくさんいただきました。誠にありがとうございました。

1.昭和48年の開園

 昭和48年当時、下田市・賀茂地域においては知的障害者の福祉サービスはまったく無いというのが実情でした。障害のある子どもたちは、浜松、磐田、三島などの施設で生活をしていました。保護者が面会に行くにも大変なことでした。手をつなぐ親の会の長年に渡る施設建設運動のすえやっと伊豆つくし学園が誕生しました。知的障害児施設しては、静岡県で一番最後に建設された施設です。これ以後は、児童施設は新設されることは無く、逆に成人施設に転換が進んでいます。

2.地域福祉へのこころみ

 伊豆つくし学園は施設に入所する利用者へのサービスだけではなく、地域福祉サービスにも開園当初より積極的に活動を展開してきました。

 @施設と家庭を結ぶ

 これまでの入所施設は365日施設で生活することが原則でした。入所したら自宅には戻らないということが当然でした。しかし、児童期には親子の繋がりや近隣社会との交流がとても大切なことです。保護者からの要望もあり、土・日曜日は自宅に帰り、家族や地域の人々と触れ合うことにしました。こうした週末帰省は、今ではどこの施設でも当り前のことになっています。

 A地域交流の場「つくし祭」

 山の中にある施設を地域の人々に知ってもらいたい、見てもらいたいという意図で「つくし祭」が始まりました。地域の青年団や賀茂全地域の女性会の協力による「バザーの開催」は、この地域では草分け的な企画でした。学生ボランティア、他福祉施設の参加等いろいろな副産物が生み出されて行きました。

 B療育事業・相談事業への取組み

 三歳児健診後の療育指導、保育所・幼稚園への巡回指導、地域療育等支援センターの開設等地域で生活する障害者の療育や相談にも取組んできました。地域生活支援という部門は、今後ますます重要な事業になっていきます。

 福祉サービスはいま急速に制度も考え方も変っています。集団的な処遇から個人への支援を大切にするようになりました。プライバシー、人権、自己選択、自己決定等々、やっと障害を持ちながらも一人の人間としての存在が尊重されるようになりました。そうした視点から、これからの地域交流行事も新しい形態を模索していかなければならないと考えています。

3.社会福祉法人への移管

 組合が解散しても、まったく同じ施設規模、施設機能で新設される(仮称)社会福祉法人伊豆つくし会に事業が継承されます。4月1日からも利用者は、これまでどおりのサービスを受けることになります。他の障害者福祉サービスにおいても同様に、これまでと同じように事業が継続されます。

 そして、事業を継承した社会福祉法人が新たな施設整備に着手することになります。整備する施設は、本体施設<児童(12)・成人(30)併設施設>、ケアホーム<6人・2棟>、通所施設<生活介護20人>の3施設です。入所施設での長期間に渡る生活から、より普通の生活に近づく形で、小人数で地域の中で暮らしていくことを選択できるようにしていきたいものです。勿論、入所施設の必要性はこれからも変らずにあります。19年・20年の建設で2010月からは、新しい本体施設での生活が始まる予定であります。

 市町からの援助は5年間継続されますが、それ以後は法人が独立自立していくことになります。法人の借入金は20年間で約一億円ですので、返済の努力は並大抵ではありません。それでもこの機会に「公立」から「法人」に転換しておくことが、将来の賀茂地区の障害者の安心した生活を保障する持続可能なシステム作りができると確信するものであります。

○おわりに

 障害を持つ人々が幸福に生きるということは、どういうことなのでしょうか。幸福は一人一人別なものであります。親も職員も本人の幸福を代わって感じることはできません。幸福は本人のものであり、本人が実感するものであります。障害者としての幸福ではありません。1人の人間としての幸福であります。

 新法人は、生涯に渡る「本人の幸福の実感」をサービスの中心に置いて、その実現に努力し続けることが法人の使命であります。人間は、生きつづけることが人生の目的であり、それに寄添い支援しつづけることが法人設立の主旨であります。是非、社会福祉法人伊豆つくし会のこれからの活動に対しても、これまで同様、ご支援、ご理解の程よろしくお願い致します。

 地域に生活する一人の人間として、共に日々の生活を楽しみながら暮らしていきたいものです。笑いながら、苦しみに耐えながら、そして地域の人々に支えられながら、幸福を共感していきたいと思います。よろしくお願いします。

つくしだより発行履歴
第151号 発行日 平成19年3月22日
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